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カイ・クリスチャンセン №42  木部修理 北欧 名作椅子

以前張替えたお客様より木部がバキバキに折れてしまったため、修理の依頼を受けました。

正直、直るかな?と思いました。パーツも欠損し、自立することもできない状態でした。

破損したパーツを修理して直していくこともありますが、今回はパーツ欠損というのもあり、新たに木部を継ぎ足して修理をしていきました。

今回はチーク材なので同じチーク材を手配し、そこから削り出し元のパーツと合わせていきます。

 

途中の画像

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継ぎ合わせた後は組付けに必要な加工をしていきます。この椅子はダボ加工なので位置を合わせてダボ穴をあけ、組付けました。ヴィンテージ品と現行の宮崎椅子製作所が作っているでは細部の仕様が違います。(ノリ付け面が大きくとられていたり、木栓の形状など)今回はヴィンテージ品でした。

あとはオイルして色を合わせ完成です。

同じチーク材といえど木目は違うので全くの同じというのは難しいすがきれいに仕上がりました。

 

after

broken image

 

修理の際に壊れた木部のパーツがあるとその面から修復が出来たりするので、捨てないで保存していただくと助かります。なくても何とかなります。

一度お客様の手で瞬間接着剤で直してみたというかたもいらっしゃいますが、あまりおススメはしていません。うまくいかないことも多いですし、そこから持ち込まれて直す際に金額がよりかかる場合もあります。

よろしくお願いいたします。