都内のアンティークショップでご購入されたソファの張替です。
弊社ではモダンなソファから100年以上前のソファまで修理・張替を行っています。
アンティークという理由だけで費用が高くなるのではないかとお考えの方も多くいらっしゃいます。事実、中身や構造が現代的なものと違いますが、だからといって金額が跳ね上がるかといえば特にそのようなことはありません。そのことについて説明していきます。
・修理箇所の有無について
何十年も使用したソファはなんかしらの修理が必要な個所があることが多いです。それはアンティークだろうがそうでなかろうが同じで、生活していて子供が飛んだり跳ねたりしてバネが折れたり木部が壊れたり……。
このようにどんなソファでも修理が必要なことが多い為、アンティークだから修理代金が余計にかかるということはありません。むしろ構造がシンプルな分修理しやすい場合もあります。
・仕様について
修理するにあたり中身をどうするかによって金額は大きく変わります。
一般的にはウレタンで仕上げることが多いです。製作時間も短くてすみ、金額も抑えることができるメリットがあります。
しかしながらウレタンは製作してから経年劣化が始まり、長く使っていくと黄色く粉になります。
中身がへたると生地が擦れて穴が開いたり裂けたりしていきます。
古典的な仕様だと製作に時間はかかり、費用もウレタンと比べると高くなりますが、その分長く使用することが出来ます。これは中身に藁や馬の毛など天然素材を使用しているためで、粉になることはありません。モダンなソファを古典的な仕様で張り替えることはまずないので、アンティークならではの古典的な仕様はおすすめです。
今回はアンティークソファを現代的な仕様で張り替えました。
以前の状態では横や背裏を見せる仕様でした。元々のオリジナルは全部張っていたと思いますが、何かしらの理由があってbeforeの状態になっていたのだと思います。これだとゴミが溜まりやすかったり不便だったのでオリジナルのような仕上がりにしました。
after
before